Sant'Eustachio (サンテ・ウスタキオ) |
サンテウスタキオ広場をそのまま店名にしたこのバール、今では珍しい、薪を使っての豆焙煎を今でも続けている貴重な店。 もちろん味と人気は、地元でも折り紙つきで、先のタッツァ・ドーロとはいいライバル同士?(勝手な憶測)ではないでしょうか。
場所はこれまたパンテオンの近くで、タッツァ・ドーロがパンテオンの北東に対し、こちらは
対角線上に位置する南西、なんとも不思議な両雄。
そしてここの一番の特徴としては、カフェ(グラン・カフェ)を注文すると、バリスタが事前に
砂糖を入れ、かき混ぜられたカフェが出てくる仕組みになっています。
(もちろん注文時に《砂糖なし》も出来ます。)
このグラン・カフェの作り方は極秘で、絶対に盗まれない様、バリスタは、日本の銭湯の
番台よろしく、上から客を見下ろす位置にマシンを構えています。 さらに万全を期する為、
バリスタの周りを板で囲む徹底ぶり、そのためカフェを渡す人が別にいます。
店内は非常に狭いので、カフェを受け取ると、すぐに後ろに下がるか店の外に出るのが賢明です。

これが、“グラン・カフェ”通常のエスプレッソカップではなく、レギュラーカップで出てきます。
ご覧のように、カップの半分まで泡で覆われていれるのが、このカフェの売り。
しかし、この泡の状態・・・??? 何処かで目にしたような気が・・・???
!そうだ、これはナポリ人達が、家庭のカフェティエーラで淹れた時に出来るクレマの状態と同じ。 そして、彼等も先に砂糖を入れて勢いよく掻き回していた。
ん~、しかしながら、それを、このカップの中でやるのは相当な熟達の技。 恐るべし!

P.S
話は全く変わりますが、先日私の店に、知人の女性が来てくれ、彼女は趣味でカメラをやっており、来店の際いつも何かを収めて帰るのですが、今回の作品は、非常に私が個人的に気に入り、紹介したいと思います。 (彼女に承諾済み)
彼女のこれまでの作品集を観れますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
私は彼女の被写体を捉える、独特の世界観が、好きなんです。
自分の店の中とは思えない!
彼女の作品・・・Espresso di Caffe Verde Domani