アパートに滞在中、楽しみの一つに、地元食材を使って本場の味を存分に味わうことが出来る喜びがある。
今は日本でも、イタリア食材や西洋野菜があらゆる経路で入手可能になりました。
私自身も数年前までは特に、イタリア野菜の入手に苦労しました。
現地に行くと、当たり前のことですが、野菜の種類の豊富さ・値段の安さ・鮮度、
どれをとっても完璧! またイタリアではどこの地域に行っても、たいてい朝市が立ち、様々な業者がひとまとめに集まり、散歩がてらに見て歩くのも楽しいです。
今回はアパート近くでよくお世話になった個人の八百屋さん。
まずは私が好きなイタリア種のズッキーニ・ロマネスコ。日本のズッキーニと違い、切り口が星形の様にごつごつしています。特徴としては、炒めても揚げても煮崩れし難く、味もしっかりしています。
下の写真はご覧の通り、いわゆる米ナス。日本では高知や徳島、静岡などが産地。
このナスは店では、カポナータやグリル、パスタ・ノルマ(ナス入りトマトソース)など汎用性の高い野菜ですが、冬場はなかなか手に入らない。
でも、イタリアなら年がら年中使える。
夏はもちろん、冬場でも必ずあります。羨ましい。。。
続いてトマト。
見事に美しいトマト様。
生食、煮込み、パスタソース等、使い方はお好み次第。
お次はロッソ ナポレターノ、日本ではアイコで親しまれている品種。
店ではセミドライトマトに加工し、ブルスケッタや魚介の煮込みなどに使用。
これはフィノッキオ(日本名ういきょう、英語名フェンネル)、イタリアではお馴染みの野菜ですが、日本ではまだまだマイナーな野菜。
白い部分が根、麟茎といい、スライスしてサラダ等の生食、炒めてもグラタンの具材や天ぷらスープと、用途は様々。葉っぱ部分は魚介の匂い消しのハーブとして使え、まさに一切捨てるところのない野菜です。
葉物野菜も充実しており、上の写真は一部で、一般的なセロリ、イタリアンパセリ、ホウレンソウや、”フリアリエッリ”というナポリ地方でよく食べられるの菜花など、多種にわたりあります。
寒い季節には、私の大好きな野菜の一つ”プンタレッラ”があり、アンチョビとビネガーのドレッシングで和えたサラダが最高です。
お店の入り口には、一般的なイタリア料理に使う野菜が並べられ、迷ったらここから適当に選んで、メニューを考えられるという塩梅です。
最後に食後の果物も! このブラッドオレンジ、ビックリするくらい美味しい。サラダに入れたり、ヨーグルトと食べたり、そのままは言わずもがな。
お店にもよりますが、果物などは大抵味見をさせてくれるので、勇気をもって(味見してもいいですか?)”ポッソ アッサジャーレ?”と言ってみましょう。
そして何度か通って顔みしりになると、いろんなおまけを付けてくれます。おまけ目的ではないのですが、そういう繋がりが出来た時はホッコリした気分になります。
下は買い物の一部、この店はいつも安心して食材が選べました。イタリアのスーパーも面白いですが、個人店はもっと面白い。